【JCASTニュース】に掲載されました。
【新入社員のためのITスキルアップ】フリーソフトって、やっぱり危険なの?(その3)
そういえば、最近はいろいろな「フリーソフト」が出回っているけど、そもそもフリーソフトって何なのできゃすか?
お仕事で使っても差し支えないの? 久原先生、教えてほしいじぇい。
作成者はボランティア精神でつくっている
インターネットなどを通じて配布されるソフトウェアの中で、無料で提供されるものを、「フリーソフト」といいます。
個人の場合は、趣味でつくったので、ほかの人に使ってもらうとうれしいとか、オープンソースでつくっているから無料にするといった、ボランティア精神で作成している人が多く、企業の場合は、まずは認知してもらうために広告費の代わりに無料にするなどのパターンがあります。
また使える機能を限った、限定版は無料で、多機能版は有料といったビジネスモデルによる営利目的で作成している場合が、大半を占めるようです。
フリーソフトをダウンロードすると危険だと聞いたことがあるんきゃすが、なぜ危険なのできゃすか?
また、すべてのフリーソフトがそうなのきゃすか?
ダウンロードしたフリーソフトをインストールする際に、Windows上でプログラムを実行しようとすると、警告メッセージが表示されます。
「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」と出る場合は、ファイル作成者が不明であり、発行元が保証されていないため、悪意のあるファイルの可能性があることを警告しているわけです。
パソコンから個人情報を抜き取られるだけではなく、パソコンが乗っ取られ、今後犯罪に使うための道具として悪用される危険性があります。
すべてのフリーソフトがそういった訳ではないのですが、発行元が不明のアプリケーションに関しては十分な注意が必要になります。
危険なフリーソフトを判断する方法
危険なフリーソフトを判断する方法はあるんきゃすか?
まずはフリーソフトが無料な理由のほとんどが、ダウンロードする際に表示される広告収入によって成り立っている場合が多いんです。
広告の中には、そのページに誘導させるように、あたかもお目当てのフリーソフトがダウンロードできるように勘違いさせるような、まぎらわしい広告が存在します。一部の利用者は勘違いして、そのバナーをクリックし、お目当てではないソフトウェアをインストールすることで、パソコンがウィルスに感染することがよくあるパターンです。
したがって、マウス(カーソル)を合わせた際にブラウザ左下に表示されるURLが外部のサイトを示している際は、危険度が高いので十分に気を付けてください。