【オトナンサー】に掲載されました。
2018/06/22

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個人情報漏えいリスクも! 「フリーWi-Fi」を安全に利用するためのポイント

無料でインターネットに接続できる「フリーWi-Fi」。高い利便性の半面、個人情報漏えいなどのリスクも潜んでいます。できるだけ安全に使うためのポイントとは。

 近年、駅やカフェ、大型ショッピングモールなどさまざまな場所で、「Wi-Fi(無線LAN)」によるインターネット接続サービスが無料提供されています。フリーWi-Fiはスマホやパソコン、タブレット端末で誰でも自由に利用できるため、大容量のデータを扱う時やデータ容量を使い切ってしまいそうな時などに、ありがたいサービスです。
 一方でセキュリティーリスクを心配する人は多く、SNS上では「データや情報が盗まれそうで不安」「鍵マークがついていないWi-Fiは危険だと思っている」「Wi-Fi設定がオンだと、勝手につながっている時があって怖い」など、さまざまな声が上がっています。
 オトナンサー編集部では、フリーWi-Fiの安全な使い方について、一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師の久原健司さんに聞きました。

住所やカード情報は入力しない
Q.そもそもフリーWi-Fiとは、どのようなものでしょうか。
久原さん「Wi-Fiは公衆無線LAN(構内情報通信網)の通信方式の名称です。無線LANは、基地局とスマホなどをワイヤレスでつないでデータ通信を行う仕組みで、これを無料で提供しているのがフリーWi-Fiです。ブラウザを起動し、ポータルサイトで認証用のメールアドレスを登録するのが一般的です。指定の電話番号に電話するとパスワードがもらえるタイプなどもあります。
近年は、ビジネスホテル、カラオケ、コンビニ、カフェ、ファストフード、ファミレスなどの店舗内や、鉄道、空港、バスなどの交通機関で、フリーWi-Fiを提供するところが増えています。基本的に利用客への追加サービスといった意味合いが強いです。
ホテルでは、IDとパスワードをスタッフに確認して接続する場合が多く、コンビニやカフェなどでは、メールアドレスを登録して接続し、1日に利用できる時間や回数が制限されているタイプが多いです。SNSアカウントの連携で利用できるフリーWi-Fiも存在します」

Q.フリーWi-Fiに接続すると、データや個人情報を盗まれるリスクがあるのでしょうか。
久原さん「フリーWi-Fiでは、第三者がネットのやり取りをのぞき見している可能性があります。特にアクセスポイントと利用者端末との間が暗号化されていない場合は、高い技術がなくても通信内容を見ることができますし、暗号化されていても、SSIDと暗号化キーが公開されているため、ネットワーク盗聴(のぞき見)をされる可能性があります。
また、フリーWi-Fiに接続するための登録情報から個人情報が漏れる可能性もありますので、無料だからといってむやみに登録するのはお勧めしません」

Q.フリーWi-Fiを安全に利用するためのポイントとは。
久原さん「アクセスポイントを選ぶ際に『鍵マーク』が付いているものを選択しましょう。鍵マークが付いているものは、パスワードが必要になりますが、ウイルス感染や情報漏えいなどの危険性が低くなります。
ただし、鍵マークが付いているフリーWi-Fiであっても、個人情報を登録しているサイトへのログインや、クレジットカード等の個人情報の入力は行わない方がよいでしょう。すでに住所やクレジット情報を登録済みのアプリに接続する場合も、悪意を持った人が同一ネットワーク内でデータのやり取りを監視している可能性があるので危険です」

Q.その他、フリーWi-Fi利用時に気を付けるべきことはありますか。
久原さん「提供元が不明なフリーWi-Fiには接続しないでください。特に『free』や『wifi』と小文字で記載されているアクセスポイントは悪意のある人間が飛ばしている可能性が高いので、接続しない方がよいでしょう。
また、一度でも接続したことがある、あるいは接続を試みたことがあるネットワークには自動で接続されることがあります。既存のネットワーク設定の中に、自分の知っているネットワーク名(SSID)以外のものがあれば削除しておきましょう。それでも不安な方は、基本的にはWi-Fi設定をOFFにしておくことをお勧めします。
フリーWi-Fiのリスクを完全にゼロにするのは難しいものです。利便性とリスクの両面を知った上で、慎重に使う必要があるでしょう」

(ライフスタイルチーム)

https://otonanswer.jp/post/16806/

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