【女子SPA!】に掲載されました。
2018/10/22

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街中のフリーWi-Fiでカード情報までダダ漏れに…安全なWi-Fiの見分けかた

 ITジャーナリストの久原健司です。

 格安スマホが普及し、外出時にフリーWi-Fiを利用している人も増えているのではないでしょうか。しかしその際に、危険性など考えずに使っていませんか?

 最近はお店やホテルで「Wi-Fiあります」いう表示をよく目にしますが、自分で契約しているWi-Fi以外を利用する時は危険がつきものです。そこで今回は、街中のフリーWi-Fiに潜む危険性や、安全なフリーWi-Fiの見分け方などについて紹介します。

フリーWi-Fiに潜む危険性

「ただより高いものはない」という言葉があるように、フリーWi-Fiの中にはセキュリティ的に危険なものが多々あります。どのように危険かと言いますと、フリーWi-Fi設置管理者が利用者の情報をのぞき見している可能性があるのです。

 よく皆さんが気にするのは、LINEの会話内容が知られてしまうのか?ということなのですが、この件に関しては特に心配しなくて良いでしょう。フリーWi-Fiからのぞき見しても、メッセージ内容が瞬時にわかるわけでありません。LINE通信の解析ツール(Wiresharkなど)で確認しても、LINEを使ってやり取りしていることや、押したスタンプが判別できるくらいです。

freewifi LINEのようなSNSでのやり取りはそこまで深刻ではないですが、一番怖いのがWebサイトによっては「クレジットカードの情報や個人情報が確認できる場合がある」ということです。

 もちろん簡単に確認ができるわけではないですが、アクセスするURLが“http://”で始まる場合は、サイトの作り方によってはデータのやりとりを暗号化していないため、見られてしまう可能性があるということです。

 逆に“https://”で始まっている場合は、データを暗号化した状態で通信しているので、そう簡単にはデータのやり取りが分からないようになっています。が、絶対に見られないというわけではないので、フリーWi-Fiの使用は十分注意をするようにしてください。

安全なフリーWi-Fiを見極める方法

 それでは、安全なフリーWi-Fiをどのようにして見分ければ良いのでしょうか?

 端末のWi-Fiネットワーク名の表示を見てみると、「鍵マーク」が付いているものと付いていないものがあります。鍵マークがないものは暗号化されていないWi-Fiネットワークのため、先ほど話したように簡単に情報を見られる可能性があります。

 逆に「鍵マーク」が付いているものは、パスワードを打ったり、店の会員登録が必要になるなどひと手間かかりますが、ウイルス感染や情報漏えいなどの危険性は低くなります。

安全なフリーWi-Fiでもやってはいけないこと

 しかし、鍵マークが付いているフリーWi-Fiであっても、個人情報を登録しているサイトへのログインや、クレジットカード等の個人情報の入力はなるべく行わない方がよいでしょう。すでに住所やクレジット情報を登録済みのアプリに接続する場合も、悪意を持った人が同一ネットワーク内でデータのやり取りを監視している可能性があるので危険です。

 フリーWi-Fiは、とても便利なものですが、完全にリスクをゼロにして利用するのは難しいものです。あまり怖がるのも良くありませんが、リスクを知った上で使う必要があることを覚えておいてください。

<文/久原健司>

【久原健司】
1978年生まれ。ITの人材派遣会社やソフトウェア開発会社を経て、2007年に株式会社プロイノベーションを設立。現在は、一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師として企業研修を行ったり、日本一背の高いITジャーナリストとしてwebメディアでも活躍している。

https://joshi-spa.jp/879445

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